旭川の雪解け

 ここ1週間程度、日中は10℃近い気温が続く旭川市内。世界的な温暖化の影響もあってか、昔の旭川とは異なる雪質に、雪解けも一か月早い印象を受けます。

 この冬、築100年を超える興隆寺の建物は、水分を含んだ重たい雪と、落雪に大きなダメージを受けることとなってしまいました。

 雪の降り始めも遅く、12月は雪が少なかったですね。気楽に構えていましたら、1月には大変多くの雪が降り、2月には寒気と暖気が交互に入れ替わる気温に屋根の雪はすっかり固く、氷のようになりました。

 次の暖気、一気に落雪、窓ガラスを突き破って屋根の雪やつららが室内になだれ込んできました。関西出身の若様にとっては初めての冬。あまりの状況に大変ショックを受けたそうです。

そして、窓ガラスの破損は実はまだ序の口でした。これは数枚割れるわけなのですが、そのあとです、なんと正面の玄関が雪の重量に耐え兼ね、倒壊の危機に見舞われています。

 雪が溶けなければ工事ができないとのことで、応急処置のみですが、大変危険な状態です。

 旭川の冬が命がけなのは今も昔も変わりませんが、工事費の面など、頭を抱えてしまいますね(泣)。皆さまのご自宅はこの冬は大丈夫でしたでしょうか。雪害は深刻なダメージを残し、何もなかったかのように春が来ますが、今年も修復しながら、興隆寺が文化伝統を発信し続けていけるようこれからもお寺を守り続けていけたらと思います。

 ・・・玄関が倒壊とか…予想できませんよね…トホホ。

西山浄土宗 護国山柳谷 興隆寺

時代の移り変わりに寄り添い とらわれないお寺のあり方を模索し発信し続けてきた興隆寺 これからもご縁を大切に文化伝統の中心として